低用量ピルを調べ始めると、「第2世代」「3相性」「トリキュラー」「マーベロン」……と用語が並び、何がどう違うのか分からなくなります。整理すると、ピルの分類軸は実は2つだけです。①世代(含まれる黄体ホルモンの種類)と、②相性(ホルモン量が一定か段階的か)。この2軸がわかれば、自分に合う候補の見当がつけられます。
この記事では、分類の基本、定番2種(トリキュラー・マーベロン)の違い、ジェネリックとの関係、目的別の選び方を解説します。
分類軸①「世代」=黄体ホルモンの種類

低用量ピルは「卵胞ホルモン(エストロゲン)+黄体ホルモン」の配合薬です。このうち黄体ホルモンの種類が開発された順に「世代」と呼ばれます。
| 世代 | 黄体ホルモン | 特徴の傾向 |
|---|---|---|
| 第1世代 | ノルエチステロン | 月経量の減少・生理痛軽減に実績 |
| 第2世代 | レボノルゲストレル | 不正出血が少なく周期が安定しやすい。トリキュラー系 |
| 第3世代 | デソゲストレル | 男性ホルモン様の作用が少なく、ニキビ・多毛の悩みに向く。マーベロン系 |
| 第4世代 | ドロスピレノン | むくみにくいとされる。主に治療用(超低用量) |
分類軸②「相性」=ホルモン量のパターン
- 1相性:21錠すべて同じ配合量。飲み間違いが起こりにくく、生理日の移動もしやすい。マーベロンがこのタイプ
- 3相性:ホルモン量を3段階に変えて自然な分泌パターンに近づけたもの。総ホルモン量を抑えつつ不正出血を起こしにくい設計。トリキュラーがこのタイプ
定番対決|トリキュラー vs マーベロン
| トリキュラー(第2世代・3相性) | マーベロン(第3世代・1相性) | |
|---|---|---|
| 強み | 不正出血が少なく、休薬期間にきちんと生理が来やすい | ニキビ・肌荒れ・多毛の悩みに有利。全錠同量で管理がシンプル |
| 注意点 | 錠剤の順番を守る必要がある(色分けあり) | 飲み始めに不正出血が出ることがある |
| 向いている人 | 周期の安定・確実な消退出血を重視する人 | 肌悩みも一緒にケアしたい人・管理を簡単にしたい人 |
| iKUiKUの価格(税込/1シート28錠) | 3,280円(ジェネリック:ラベルフィーユ 2,930円) | 3,280円(ジェネリック:ファボワール 2,930円) |
ジェネリックとの対応関係も覚えておくと便利です。ラベルフィーユはトリキュラーと、ファボワールはマーベロンと同じ有効成分・同じ用量の後発品で、違いは価格(それぞれ350円安)だけ。すでに先発で安定している方がジェネリックに切り替えても、成分面は同一です。
目的別の選び方

- 避妊を確実にしたい・周期を安定させたい → まず第2世代(トリキュラー/ラベルフィーユ)が定番の起点
- ニキビ・肌荒れも改善したい → 第3世代(マーベロン/ファボワール)が候補
- 生理痛・PMSがつらい → どのピルも生理痛・PMSの軽減が期待できます。悩みの中心がこちらなら生理痛とピルの記事・PMSとピルの記事も参考に
- 飲み忘れが心配 → 全錠同量の1相性(マーベロン系)が管理しやすい
ただし、これはあくまで「最初の見当」です。実際の処方は、年齢・喫煙・片頭痛・血栓リスクなどの確認を経て医師と決めます。体に合うかは1〜3シート使ってみての調整が前提で、最初の1種類が合わなくても、切り替えで解決することが多いのがピルの特徴です。
全種類に共通する注意点
世代・種類を問わず、低用量ピルには血栓症というまれで重大なリスクがあります。35歳以上で1日15本以上の喫煙者、前兆のある片頭痛、血栓症の既往がある方などは服用できません。ふくらはぎの痛み・突然の息切れ・激しい頭痛などのサインは全服用者が知っておくべき知識です。詳しくは血栓症リスクとサインの記事で解説しています。
iKUiKUでの処方の流れ
LINEで予約→ビデオ診察(体質・持病・喫煙の確認)→4種類(トリキュラー・ラベルフィーユ・マーベロン・ファボワール)から医師と相談して決定→最短2営業日・中身のわからない梱包でお届け、という流れです。初めての方はピルのオンライン処方の記事で全体像を確認できます。飲み始めてからの不正出血や体調変化の相談も、LINEで完結します。
切り替えの実際|「合わない」を見極めて乗り換える
ピル選びは1回で正解を引く必要はありません。切り替えの実務を知っておくと、最初の選択が気楽になります。
- 評価の目安は3シート:飲み始めの吐き気・不正出血は1〜2シートで落ち着くことが多いため、1シート目の不調だけで「合わない」と結論しないのがコツです
- 3シート続く症状は切り替えのサイン:不正出血が続く、気分の落ち込みがつらい、ニキビが悪化した——などは世代・相性を変えると改善することがあります
- 切り替えは「次のシートから」が基本:現在のシートを飲み切り、休薬期間を挟んで新しい種類へ移るのが一般的です(具体的な切り替え方は処方時に指示があります)
- 記録が切り替え判断の材料になる:何シート目に・どんな症状が・周期のどこで出たかをメモしておくと、医師は次の候補を精度高く選べます
iKUiKUはLINEで再診できるため、「なんとなく合わない気がする」段階の相談もしやすい設計です。我慢して飲み続けるより、1通のメッセージから調整を始めてください。
この記事のまとめ
- ピルの分類は「世代(黄体ホルモンの種類)」と「相性(配合パターン)」の2軸
- トリキュラー(第2世代・3相性)は周期の安定、マーベロン(第3世代・1相性)は肌悩みと管理のしやすさが強み
- ラベルフィーユ=トリキュラー、ファボワール=マーベロンの同成分ジェネリック(各2,930円)
- 最初の1種が合わなくても切り替えで解決することが多い
- どの種類でも血栓症のサインは共通の必須知識
よくある質問
Q. 結局、初めてならどれを選べばいいですか?
A. 「これが正解」という万人向けの1種はありませんが、周期の安定を重視するなら第2世代、肌悩みがあるなら第3世代が出発点の目安です。最終的には診察で体質・既往を確認したうえで決めるので、迷ったままで大丈夫です。
Q. 避妊効果に種類ごとの差はありますか?
A. 正しく服用した場合の避妊効果は、低用量ピルの種類間で実用上の差はないとされています。選び分けのポイントは避妊効果ではなく、副効用(肌・周期)と副作用の出方です。
Q. ジェネリックは効果が弱いのでは?
A. いいえ。ラベルフィーユやファボワールは先発品と同じ有効成分・用量で、同等性を確認して承認されています。年間では約4,200円の差になるため、長く続けるほどジェネリックの合理性が増します。
Q. 今のピルが合わない気がします。切り替えられますか?
A. できます。不正出血が続く・ニキビが悪化した・気分の変化がつらい等は、世代や相性を変えると改善することがあります。何シート目でどんな症状か、をメモして診察で伝えてください。
Q. 3相性は飲み間違えるとどうなりますか?
A. 順番を間違えてもただちに危険ということはありませんが、不正出血や避妊効果への影響が出る可能性があります。気づいた時点での対処が錠数・時期で変わるため、処方元に確認してください。シートの色分け通りに飲む習慣づけが一番の予防です。
Q. 40代でもピルは使えますか?
A. 年齢だけで一律に不可にはなりませんが、40代は血栓リスクの評価がより重要になります。喫煙・血圧・片頭痛・既往を含めて医師が判断するので、正確な申告のうえで相談してください。

