1分でわかる!私の性セルフチェック

女性不感症

女性の性欲低下の原因と対処法|相談できる窓口も紹介

監修: 巴 窓花(医師)

「以前はあった気持ちが、わいてこなくなった」「パートナーに求められるのが負担に感じる」——女性の性欲低下は、とてもありふれた悩みでありながら、誰にも相談できずに一人で抱え込まれやすいテーマです。最初に伝えたいのは、性欲の低下はあなたの愛情や人格の問題ではなく、体と環境の状態を映すサインだということです。

この記事では、考えられる原因の整理、自分でできる対処、受診を考える目安、相談できる窓口を解説します。

性欲低下の主な原因|たいてい複数が重なっている

性欲低下の主な原因|たいてい複数が重なっている
カテゴリ具体例
ホルモンの変動産後・授乳期、更年期前後のエストロゲン低下、月経周期による波、ピルの影響(一部の人で性欲変化の報告)
心身の消耗仕事・育児の疲労、睡眠不足、ストレス。性欲は心身の余裕から生まれるため、消耗状態では最初に削られる
心理・関係性パートナーへの不満・マンネリ、過去の性交痛の記憶、「応じなければ」というプレッシャー
身体的要因性交痛(濡れにくさ・炎症)、甲状腺機能の異常、貧血、うつ状態
薬の影響一部の抗うつ薬・降圧薬など

重要な視点:「性欲が出ない」の手前に「痛い・感じにくい・疲れている」が隠れていることが非常に多いということです。痛みがあれば避けたくなるのは自然な防御反応ですし、感じにくければ意欲も育ちません。「性欲」だけを責めるのではなく、その手前の要因から順に点検するのが正しい順序です(性交痛は性交痛の原因と対策の記事、感じにくさは感じにくい悩みの記事参照)。

自分でできる対処|「意欲」ではなく「土台」から

  1. 睡眠を最優先で確保する:睡眠不足はホルモンバランスと気分の両方を崩し、性欲を直撃します。不眠が続いているなら、そちらの立て直しが先です(寝つきの改善の記事参照)
  2. 「応じる義務」の枠組みを外す:「求められたら応えなければ」というプレッシャーは、性を義務に変えて意欲をさらに下げます。パートナーと「今は波が下がっている時期」という事実を共有するだけで、負担が大きく減ることがあります
  3. スキンシップと性行為を切り離す:「触れ合い=必ず最後まで」という前提をやめ、ハグやマッサージだけの日を作ると、プレッシャーなしに親密さを回復できます
  4. 痛み・乾燥には具体策を:潤滑剤の使用は年齢を問わず有効な工夫です。痛みが続くなら我慢せず婦人科へ
  5. 運動で血流と気分を上げる:ウォーキングや軽い筋トレは、血流・ホルモン・自己肯定感のすべてにプラスに働きます

受診・相談を考える目安

  • 性欲の低下が数カ月以上続き、自分やパートナーが苦痛を感じている
  • 性交痛・極端な乾燥など、身体症状を伴う
  • 気分の落ち込み・興味の喪失・不眠など、うつのサインを伴う(この場合は心療内科も選択肢)
  • 更年期症状(ほてり・発汗・イライラ)と重なっている(婦人科・更年期外来へ)
  • 薬を変えてから低下した気がする(処方医に相談)

「性欲の相談で病院なんて大げさ」と感じるかもしれませんが、性機能は生活の質(QOL)の正式な医療テーマであり、婦人科・女性外来では日常的な相談内容です。

薬という選択肢|正直な現在地

薬という選択肢|正直な現在地

正直にお伝えすると、女性の性欲低下に対して「これを飲めば解決」という確立された特効薬は、日本には存在しません。そのうえで、状況に応じて使える選択肢はあります。

  • ホルモン補充療法(HRT):更年期のエストロゲン低下が背景にある場合、婦人科での選択肢になります
  • 低用量ピル:PMSや月経痛で消耗して性欲どころではない、というケースでは、その負担を軽くすることが遠回りに見えて効くことがあります(PMSとピルの記事参照)
  • 血流改善のアプローチ:iKUiKUでは、女性向けのバイアグラ系成分製剤ラブグラ(4錠・税込3,500円)を扱っています。これは性欲そのものを作る薬ではなく、性器周辺の血流を促して濡れにくさ・感度の面をサポートする位置づけです。「気持ちはあるのに体がついてこない」タイプに検討の余地があります

海外製の「女性用媚薬」「性欲増強サプリ」を個人輸入で試すのは避けてください。成分表示が不正確な製品が多く、健康被害のリスクがあります。薬でのサポートを考えるなら、必ず医師の診察を通してください。

オンラインという「話しやすい窓口」

この悩みの最大の障壁は、「対面で口に出しにくい」ことです。iKUiKUのオンライン診療は、LINEで予約→自宅からのビデオ診察で完結し、薬が必要な場合は最短2営業日・中身のわからない梱包で届きます。保険証も不要(自由診療)のため、受診の記録を気にする必要もありません。「何科に行けばいいかも分からない」段階の、最初の相談窓口として使えます。

回復は「波」で考える

性欲の回復は、右肩上がりの直線ではなく波で進みます。少し戻ったと思えば、繁忙期や生理前にまた下がる——それが普通の経過です。だからこそ、「今週どうだったか」で一喜一憂せず、月単位・季節単位で振り返る視点を持ってください。生活の立て直し(睡眠・運動・プレッシャーの除去)を始めてから2〜3カ月たっても低空飛行が続き、つらさが変わらない場合が、医療に相談する良いタイミングです。逆に言えば、それまでの期間は「治っていない」のではなく「回復の波の途中」。焦りそのものが最大の敵であることを、ぜひ覚えておいてください。

この記事のまとめ

  • 性欲低下はホルモン・疲労・関係性・痛み・薬など複合要因のサイン
  • 「性欲」の手前にある痛み・感じにくさ・疲労から順に点検する
  • 対処の土台は睡眠・プレッシャーの除去・スキンシップの再設計
  • 数カ月続いて苦痛があるなら受診を。婦人科では日常的な相談テーマ
  • 特効薬はないが、HRT・ピル・血流サポート(ラブグラ)など状況別の選択肢はある

よくある質問

Q. 性欲がないのは異常ですか?

A. 性欲の強さは個人差・時期差がとても大きく、「低いこと」自体は異常ではありません。医療的に問題とされるのは、本人またはパートナーが苦痛を感じている場合です。誰も困っていないなら、治すべき「病気」ではありません。

Q. 産後からずっと性欲がありません。戻りますか?

A. 産後は授乳ホルモン(プロラクチン)が性欲を抑えるうえ、睡眠不足と育児疲労が重なる、生理的に性欲が出にくい時期です。多くは卒乳・生活の安定とともに回復に向かいますが、年単位で続きつらい場合は婦人科で相談できます。

Q. ピルを飲み始めてから性欲が落ちた気がします。

A. ピルによる性欲の変化は個人差があり、低下を感じる人も一部にいます。種類の変更で改善することがあるため、自己判断で中止せず処方元に相談してください。

Q. パートナーには何と伝えればいいですか?

A. 「あなたへの気持ちの問題ではなく、今は体と心の余裕の問題」という切り分けを最初に伝えるのがポイントです。そのうえで「スキンシップは続けたい」「回復のために協力してほしい」と、拒絶ではなく共同作業の形にすると関係を守れます。

Q. ラブグラを飲めば性欲は戻りますか?

A. いいえ。ラブグラ(シルデナフィル系)は血流を介して濡れやすさ・感度の面をサポートする薬で、性欲(リビドー)そのものを高める薬ではありません。「意欲はあるのに体の反応がついてこない」タイプに向いた選択肢です。適否は診察で相談してください。

Q. 更年期かどうか、どうすれば分かりますか?

A. 40代以降で、ほてり・発汗・イライラ・不眠などが月経の乱れとともに出ていれば更年期の可能性があります。婦人科で問診とホルモン検査(FSH・エストラジオール)を受ければ評価できます。性欲低下も更年期症状の一部として相談できます。

ひとりで悩まず、まずは相談から

iKUiKUなら予約から診察、お薬のお届けまでLINEで完結。通院不要・プライバシーに配慮してお届けします。

LINEで相談/診療予約する

この記事の監修者

監修者 巴 窓花

巴 窓花(医師)

大阪公立大学卒業。東京慈恵会医科大学附属病院での臨床経験を経て、美容クリニックにて診療に従事。ボトックスビスタ認定医・ジュビダームビスタ認定医。患者一人ひとりの悩みに寄り添う、丁寧なカウンセリングと診療を心がけている。

監修者のプロフィールを見る

関連記事

← 女性不感症の記事一覧← コラム一覧に戻る